Monday, November 17, 2014

タンクを作る #9 パテが始まった。

これからパテをやるために
溶接の焼けや汚れを取る

騒音問題から、カップブラシを手に持ってゴシゴシやる。

大変時間がかかる作業であるが
隣人が家にいる様子なので無理ができない。
ヤツが出かけたらサンダーでやろうと思ってる間に大部分が終わっちゃった。
パブロフが吠えて教えてくれる、隣人が買物に出かけた!

ブーンブーンと気持ちよくブラシをかけて錆びそうなところを隅々まできれいにする。
ってもさ、自分のなんだもん、30年なんて長い間塗装が持たなくていいし、
だいたい後30年なんてオレこれ乗れないもん。
さすがによぼよぼのおじいさんだぜ。
その前でも俺が死んだら捨てられちゃうんだ。
ただ丁寧にやりたいからやってる。
それだけ。


何度も仕事を眺めてやり残しがないかを確認する
この先のパテ作業を思うと気が重い。
なんと、僕はこういうタンクをパテでどうにかするのは初めてなんである。
気が重いがやるしかないね。
もしかしたらやってみたらすごく簡単で楽しいかも知れない。
それにパテも塗装も自分でやらないで自作派なんて、
なにもかも全部自分でやってる人に笑われる。
笑われるくらいなら笑う方がいいのである。
仕方ない、やろう!やって高らかに笑ってやろうじゃないか!

ペタペタ…
ビードの上にも盛ってるよ

あまりに寒かったので段ボールに入れて暖かい空気をすこし入れてやる。
すこしだけね。

研いでみるがよくわからない。やみくもに研いでも仕方ないので
面を見ながらためつすがめつする。

ここは下側のキモ
きれいな曲面を出せるように面の構成を考えながら。

この辺が一番辛かった。
もう本当に今から受け付けてくれるところないかなとか
泣きたい気分でゴシゴシやってた。
全部自作!すくなくとも自分でできるところは全部自作でやる。
クソッ、バカにしやがって!!
そんな気分でひたすら面を追っていった。
しかし全然終わりが見えない。
研いでサフを吹いてはやり直し。
舌打ちもため息も出ない。

素人だけどプロのバイクと肩をならべて展示するんだ。
素人が作ったので…なんて言い訳したくない。


パテとの格闘は多分このバイクを作った中で一番キツい作業だったと思う。
本当にプロはすごいね。


ちょっと短く、背中が丸く見える。
ビードを隠すことばかり考えていたからだ。

背中に盛り上げたパテをビードすれすれまで削って、後部を少し足して長くする。

ここのところね。

ここも最終的にはつるんと丸くなるはずなんだけど
この作業をやっていたあたりはまったく丸くなる気がしなかった。
ただ朝起きたらペーパーをかけて
夜寝る前にはパテを打って寝ると朝乾いていて
また削る。
その繰り返し。
この野郎、バカにするなよ!
そんな誰に言うでもない悪態が僕の原動力だった。

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