Saturday, June 21, 2014

犬キーリングが完成するまでその2


一日おきのサボリブログですが
おかげさまで大変多忙です。
仕事が切れがちでぐったりしてた頃が一体なんだったんだと。
もう少し均等に忙しくさせて欲しいけど、そうはいかないんだよね。
さて今日はいよいよ完成!っても試作が完成です。
実際の品物は来週の半ば以降から順次出来て来ます。
どのくらい売れるか想像もつかないけど、とりあえず予約も頂いてるので
出来た順に送ります。
しかし、値段も決まっていないうちから予約してくれるなんて、
本当にうれしくてありがたいです。
身が引き締まる思いでゴシゴシ磨いています。
来週には髑髏の方も完成予定です。
しかし彫金の一番素晴らしく一番辛いところは
鋳造が外注ってこと。
原型を持ってきれいなお姉さんに渡せば翌日か翌々日には出来て来る。
これは本当にありがたい!
地金に応じてお金を払えばどんな複雑な形でもちゃんと仕上げて来てくれる。

しかし、確実にお金がかかる!
例えば
ワックスで原型→1)シルバーの原型→2)ゴム型→3)ワックスで出力→4)シルバーで量産の原型→5)量産のゴム型→6)ここでやっと製品
ここまで6回いろいろ頼んでまだ1円もお金にならない。

原価ってこの分を入れて個数で割って計算するんだけど、一体何個売れるのかまるで謎。
今は上の6)の段階。
髑髏は3)の段階。

プロの人で金銀を扱う人たちは、一年に数百万くらいは当たり前に使うんだって。
もちろんそれだけ売り上げてるわけだけど。


さあ、前を向いてゴーだ!
こないだ彫金のプロショップで買った磨き棒のビット
これすごいね!弱点はどんどんすり減りながら磨くこと。
1本150〜200円くらい。これはいい道具です。



磨いたら真鍮を黒く染める液体(買う時ハンコがいる劇物)
に浸す。

小分けしてフィルムケースの中でやる

ほんの30秒くらいでこんな感じ。

よーく水で洗ってタオルでゴシゴシ拭くとこんななる。

磨き用のコンパウンドはこれ。
ブルーマジック。
最後の鏡面っぷりはマザーズの比じゃない。
難点はなかなか売ってない。

僕はここで買います。
ステマじゃなくて親切心です、どこで買っても中身は一緒だよ(多分ね)


リングも黒染めして、黒が残るくらいに磨く。

こんな感じ!
口にくわえさせるリングは完全な真鍮の輪っかでもいいんだけど、
こっちの方が使い勝手はいい。

首の後ろの大きなリングに刻印なんか打ちたいね。

こっちは鎖が5コマついたバージョン
腰に付けた時上着から犬がちらっと見える感じ。

鎖なし、3コマ、5コマくらいで何種類か出来たらいいかな。
と言う訳でキーリングが出来るまでこれでおしまい。

彫刻刀ややすりが使える人なら意外に簡単に出来るよ!
世界で一個でいいなら1)の段階までで一個だけシルバーのが作れる!
僕はこれを自分のバイクのパーツに使うんだ。
いろいろ余計だと思う部品をそぎ落として作ってるバイクだから

こういう部品がほんの少しあるといいかなと思う。



金や銀の貴金属は鉄やアルミより偉い訳じゃないし(値段は違うけど)
部品作りはアクセサリーパーツ作りより偉いなんてこともない。
その逆だってない。

手削りと機械加工を比べてどうなるってんだ?
そこには格とか上下なんて何もない。
みんながお互いの仕事に敬意を払っていること、
それが一番なんじゃないの?


誰かの宝物は誰かにとってはガラクタさ。
ただ、僕にとっては自分の手で作ることがけっこう重要なんだ。

と、僕の主張が終わったところで

ご注文お待ちしてます。
良い週末を!!


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