Tuesday, July 26, 2011

テレビと原子力発電

テレビと原発はもともと兄弟か従兄弟くらいの関係だから
考えてみればテレビが原発に不利なことを報道するわけがない。

原子力発電の父、正力松太郎は読売新聞と日本テレビの親玉。
庶民の娯楽を使って、巨人戦のナイターを見せたり、
派手な音と原色のテレビの世界から
世論をコントロールしてきた。
フジテレビと産経新聞も同じ。
アカイアカイはずのテレビ朝日だって、原発には、ちぎれそうなくらいにシッポを振ってる。

テレビの刺激は
大きな音のギラギラしたテレビ番組は味の濃いスナック菓子や、派手派手ギラギラで爆音のビッグスクーターのカスタムと同じ。
バラエティ番組のセットをよく見てみなよ。

派手な原色でセンスのかけらもないセットの中で
通常では考えられないテンションのタレントが大声張り上げてる。
冷静に見たら考えられないような異常事態が繰り広げられているテレビの世界。

ただで拾ってきたyoutubeの映像を流して、馬鹿なタレントがそれに押し付けがましいコメントする、安い安い番組に
何千万も制作費を払う電力会社やスポンサー。

周りを見ると大事な話をしていても、テレビの音が聞こえないと
舌打ちをして、対抗するように音量を上げるようなテレビ狂いがそこら中にいる。
遠くの誰かがやってる金で買われた情報の方が
そこに生きている生身の人間の声より大事なわけねえだろ。

「本当に大事なニュースはいつも小さな声で語られる」って誰かが言ってた。
テレビを消して、夏の音を聞きながら、
いろいろな事に考えを巡らせてみる。
どこかの子供の歌声、イヌネコの訴え、となりの風鈴の音。
いろんな音が聞こえてくる。

乗り物のたたずまいの美しさ、走る事の爽快感を求める人間が
チープなテレビの娯楽に心を奪われることはないと信じてる。

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